Webライターを始めてから、初めて文字単価約3円の案件に挑戦しました。
担当したのは、安全に関する約2,000字の記事です。固定報酬は6,600円(税込)で、システム利用料などを差し引いた受取予定額は4,536円(税込)と表示されていました。
資料の確認を始めてから初稿を提出するまでにかかった時間は、約10時間です。
「文字単価3円なら、これまでより効率よく稼げるのではないか」
依頼を受けたときは、そう考えていました。しかし実際には、本文を書くこと以上に、資料の確認やAIで作った文章の修正に時間がかかりました。
この記事では、45歳未経験のWebライターが、初めて文字単価約3円の案件に取り組み、初稿を提出するまでに経験したことを紹介します。
なお、この記事を書いている時点では、原稿は掲載先企業の確認待ちです。検収後に修正を依頼される可能性があるため、案件はまだ完了していません。
編集プロダクションから突然スカウトが届いた
今回の案件は、自分から応募したものではありません。
ある日、編集プロダクションの担当者から突然メッセージが届きました。そこには、私の経歴と実績を見て、一緒に記事を制作したいと書かれていました。
依頼内容は、企業が運営するオウンドメディアの記事制作です。テーマは安全に関する内容で、企画と構成は先方から支給される条件でした。
最初に提示されたのは、3,000字程度で報酬9,000円、担当本数は1〜2本という内容です。文字単価は約3円でした。
私はそれまで、クラウドソーシングで約200件の案件に応募していましたが、文字単価約3円の案件を受けた経験はありませんでした。
本当に自分に対応できるのかという不安はありました。それでも、これまでより本格的な記事制作に挑戦できる機会だと考え、引き受けることにしました。
私のプロフィールには、過去に東京消防庁で働いていた経歴を記載しています。
今回のテーマが安全に関する内容だったため、この経歴がスカウトにつながった可能性はあると考えています。
ただし、担当者から「東京消防庁での経験が決め手だった」と説明されたわけではありません。確認できる事実は、最初のメッセージに「経歴・実績を拝見した」と書かれていたことです。
今回の経験から、Webライターとしての実績だけでなく、過去の職歴も案件によっては強みになる可能性があると分かりました。
実際の条件は2000字・固定報酬6,600円だった
その後、実際に担当する記事が決まり、最終的な条件は約2,000字、固定報酬6,600円(税込)、1本になりました。
納品形式は、先方から指定されたWordテンプレートです。
固定報酬6,600円を約2,000字で計算すると、1文字あたり約3.3円になります。
当初の3,000字・9,000円という条件から文字数と報酬は変わりましたが、文字単価約3円という点は変わりませんでした。
私にとっては、これまで受けた中で最も文字単価が高い案件です。
しかし、実際に作業を始めると、約2,000字の本文を書くこと以外にも、多くの工程が必要でした。
初稿提出まで10時間かかった3つの理由
資料の確認を始めてから初稿を提出するまで、合計で約10時間かかりました。
時間がかかった理由は、大きく分けて3つあります。
公的機関の資料のタイトルや構成、参考資料、指定のWordテンプレートなどか渡されました
先方からは、記事のタイトルや構成、参考資料、指定のWordテンプレートなどが渡されました。
今回担当したのは、安全に関する記事です。根拠が分からない情報や、資料で確認できない内容を断定して書くことはできません。
そのため、先方から渡された資料だけでなく、厚生労働省や労働局などが公開している資料も確認しました。
関連する情報や出典を探す際には、Perplexityを使用しています。
ただし、Perplexityに表示された回答を、そのまま記事の根拠にしたわけではありません。出典として示された元の資料を開き、記事に書こうとしている内容と一致しているかを確かめました。
記事本文は約2,000字ですが、執筆前に確認した資料の量は、それを大きく上回っていました。
AIで作った文章の不自然さを何度も確認した
本文の土台作りにはChatGPTを使用しました。
先方から渡されたテーマ、構成、参考資料をもとに原案を作成しています。ただし、ChatGPTが作った文章をそのまま提出したわけではありません。
特に気になったのは、同じ言い回しが続いている点と、似た内容を繰り返している点です。
文章としては整っていても、同じ表現や結論が何度も出てくると、機械的で単調な印象になります。
そこで、ChatGPTに文章を確認するためのプロンプトを作ってもらい、そのプロンプトと本文をChatGPT、Claude、Gemini、Perplexityの4つに渡しました。
それぞれから出された指摘や修正文を比較し、どれを採用するかは自分で判断しています。
採用した修正文については、内容を確認したうえで、ほぼそのまま本文へ反映した部分もあります。自分ですべての文章を書き直したわけではありません。
修正後は自分で全文を読み直し、言い回しの重複、内容の繰り返し、文章の流れに不自然な部分が残っていないかを確認しました。
今回の作業で最も時間がかかったのは、この確認と修正です。
Wordへの入力と提出作業も必要だった
本文が完成しても、そこで作業は終わりません。
先方から指定されたWordテンプレートへ文章を入れ、レイアウトを確認し、ファイルを保存して提出する必要がありました。
約10時間には、資料の確認、本文作成、ファクトチェック、文章修正、Wordへの入力、ファイル提出までが含まれています。
受取予定額4,536円を約10時間で割ると、1時間あたり約454円です。
文字単価約3円という数字だけを見れば、これまでより条件のよい案件に見えます。しかし、実際の効率を考えるには、本文を書く時間だけでなく、調査から提出までの全作業を見る必要があります。
初稿提出時に違うファイルを送ってしまった
初稿の提出では、名前の異なるファイルを2つ送ってしまいました。
あとから「後に送ったファイルが正しいものです」と訂正のメッセージを送っています。
記事の内容を確認することに集中しすぎて、提出するファイルの確認が不十分になっていました。
どれだけ時間をかけて本文を作っても、違うファイルを送れば先方を混乱させてしまいます。
今回の失敗から、本文を書き終えるだけでなく、ファイル名と中身を確認し、正しい原稿を提出するところまでが仕事だと学びました。
返信がなく不安だったが、原稿の丁寧さを評価された
初稿を提出したあと、先方からしばらく返信がありませんでした。
名前の異なるファイルを2つ送ってしまったこともあり、正しい原稿が伝わっているのか、内容に問題があったのか不安になりました。
その後、担当者から返信が届きました。
返信には、原稿を掲載先企業へ渡したことと、「とても丁寧に制作いただいた」という言葉が書かれていました。
資料を確認し、文章の不自然さを何度も修正したため、その作業が無駄ではなかったと感じました。
一方で、現在は掲載先企業からの確認を待っている段階です。月末までに取引上の検収を行う予定で、検収後に1回程度の修正を依頼される可能性があると伝えられています。
そのため、「修正なしで完了した」「6,600円を獲得した」とはいえません。
現時点で書けるのは、初稿を提出し、編集プロダクションの確認を経て、掲載先企業へ渡されたというところまでです。
今回の案件で感じた手応えと今後の課題
今回の案件では、これまで受けた案件と比べて、求められる作業の範囲が広いと感じました。
本文を書くことに加えて、複数の資料を読み、情報の正確さを確認し、指定されたWord形式に整える必要があります。文章についても、不自然な表現や内容の重複を減らし、完成度を高めなければなりませんでした。
それでも私は、作業範囲の限られた案件を短時間で終わらせるよりも、資料を調べ、判断しながら記事を仕上げる仕事の方に手応えを感じました。
難しい条件の記事を初稿として形にできたことと、仕事として正式に任されている感覚があったことに、やりがいを感じています。
今後も同程度の案件には挑戦したいと考えています。
ただし、具体的にどの作業を減らすか、AIの使い方をどう変えるかまでは、まだ決めていません。
品質を保ちながら作業時間を短縮できるかが、今後の課題です。
まとめ:文字単価だけで案件を判断しない
今回、初めて文字単価約3円の案件に挑戦し、初稿提出まで約10時間かかりました。
固定報酬は6,600円(税込)で、システム利用料などを差し引いた受取予定額は4,536円(税込)です。作業時間で割ると、1時間あたり約454円になります。
本文を書くこと以外にも、公的資料の確認、AIで作った文章の修正、Wordへの入力、ファイル提出などの作業が必要でした。
文字単価だけでは、実際の効率は見えてこないと実感しています。
初心者が文字単価の高い案件に挑戦するときは、報酬だけでなく、実際にかかった作業時間も記録しておくと、自分に合う案件かどうかを判断しやすくなります。


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